ご無沙汰しております。for Citiesの石川と杉田です。あっという間に年の瀬、皆さんにとって今年はどのような年だったでしょうか?for Citiesを立ち上げてから早3年、我々も色々なご縁にも恵まれ、走り切った一年でした。
✍️ 今年を振り返って。2人からのご挨拶
「ベトナムは6月以降は雨季だから、乾季の5月までにきた方がいいよ」と、現地の知人に言われ、秋に予定していた展覧会for Cities Weekを急遽早めて実施したのが今年のスタートでした。舞台はベトナム・ホーチミン。いつもは我々だけでいく活動を今回は公募をかけ、15名のメンバーが現地に訪れました。振り返ると今年は、多種多様な人生背景の人たちと活動を共にできた一年だったなと。神戸、京都、ホーチミン、東京、山梨、新潟などなど、気付けば流れるように色々な場所での活動が始まっていました。特に刺激を受けたのは、ベトナムでの活動。平均年齢30歳のこの国で、「今日より明日はよくなる」と信じ、エネルギッシュに活動する若者たちの姿に、for Citiesでトライしたかった、国や分野を超えてこれからの都市のあり方を考える意味とダイナミズムを再認識しました。そして数年前から、わたしたちのテーマでもある「人間以外も含めた都市のあり方」を探求した一年でもありました。都市も自然の一部であり生態系である。そう捉え、「新しくつくる」のではなく、どのように人間以外も含めた生き物の棲家として、都市を「創造的にメンテナンス」していくのか。これは来年以降も含めたキーワードになって来るのではないかと思っています。いずれにせよ、今年も身を粉にして(笑)走り切った一年でしたが、来年も都市を面白くする「渦」をさまざまな場所で発生させていきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。(石川由佳子 / 一般社団法人for Cities共同代表理事)
2020年春にfor Citiesを立ち上げてから、そろそろそろ4年が経とうとしています。最初の3年間は、2人でがむしゃらに、良い意味でも悪い意味でも手当たり次第に、プロジェクトを行ってきましたが、今年は強キャラ広報担当のSatokoがジョインしたり、超優秀なインターンのAlena, Chiharuに恵まれたりと、より“組織”を意識する年となりました。同時に、私たちのベイビー的な存在であったfor Citiesという活動が、組織としての意思を持ち始め、良い意味で”我々の手を離れた“感覚もあります。もちろん、それは私たちが手を動かさなくても良いという話では全然なく、手塩にかけて甘やかさなくても、チームに信頼して任せられる、そんな感覚です。Wired JAPANのリジェネラティブ・カンパニー・アワードにも選んで頂いたりと、企業としてのfor Citiesの認知も広まりつつある実感があります。そんなわけで、2024年はフルタイムでも人を増やして、for Citiesという組織を大きくしていきたいな。来年もどうぞよろしくお願いいたします!(杉田真理子 / 一般社団法人for Cities共同代表理事)
👀 今年のプロジェクトジャーニー
改めて振り返ると、さまざまな場所で活動をさせてもらった一年でした。いい機会なのでみなさまにもご紹介!
🎧今年を振り返ったPodcastはこちら: https://podcasters.spotify.com/pod/show/good-news-for-cities/episodes/128-2023-e2dl5ov
Urbanist Kit 神戸 / 2023.March
KOBE RE:Public Artの参加アーティストとして、神戸の魅力を再発見する観光誘客事業の一部として神戸の街と出会い直すためのツールキット『Urbanist Kit』をAvexとのコラボで制作。神戸市の5つのエリアを象徴するアイテムとミッションカード&オーディオガイドを盛り込みました。
Smellscape 円山公園 / 2023.April
京都の円山公園で開催されたポップアップ型のアートイベント「KYOTO FRAGMENT ART PROJECT」にて、香りをテーマに活動を行うクリエイティブ集団・混ぜるな危険と共に「Smellscepe -香りから読みとく都市の風景」と題してリサーチ、アーカイブを行いました。
Urbanist Camp Saigon & for Cities Week 2023 / 2023.May
公募型プログラムとして参加者を募り、一ヶ月間ベトナムホーチミンでリサーチを行いました。リサーチの成果はuom art hubで開催されたfor Cities Week で展示しました。
Urbanist Camp Tokyo / 2023.August -
アーバニストに必要な力を養う6ヶ月間のプログラムをYAUで開催中。「再野生化」というテーマで大丸有エリアをリサーチし、1月からは街への提案内容を実際にインストールするプログラムで、2024年3月まで開催予定です。
Sony Park mini / 2023.August -
銀座のまちとの接続点"インターフェース"を探る、Sony Park Mini とのコラボポッドキャスト。銀座を舞台に活動されている方々をゲストに迎えてインタビューや銀座のまち歩きを行っています。これまでのポッドキャストのエピソードは👉こちら
Regenerative Commons ~場所と地球がつづくための関係づくり / 2023.October
東京大学連携研究機構不動産イノベーション研究センター(CREI)と共に、リジェネラティブ・シティリージョン・フォーラムの内容をまとめた『Regenerative Commons: 場所と地球がつづくための関係づくり』の企画・編集を担当しました。
Urbanist Kit 新潟 / 2023.November
株式会社Psychic VR Labと共に、新潟市にある「ハジマリヒロバ」を使いこなすための市民参加型ワークショップツール「アーバニストキット・新潟」を制作。アイディアを考える上でヒントになるようなアイディアカードやツールを盛り込みました。
巣的建築 Haioku Artist in Residence / 2023.November
廃屋建築集団・西村組の拠点にアーティストを招待するアーティスト・イン。レジデンスプログラム「Haioku Artist in Residency」のキュレーション&プログラムディレクションを行いました。5月に訪れたホーチミンで出会った5名のアーティスト、建築家、デザイナーを神戸に招待し、「”巣”的建築」というテーマでそれぞれ制作、展示を開催しました。
Wired JAPAN リジェネラティブ・カンパニー・アワード受賞 / 2023. December
人々のつながりや社会、生態系、経済システムそのものを再生するアクターを「リジェネラティブ・カンパニー」と定義づけ、雑誌『WIRED』日本版VOL.49での特集「THE REGENERATIVE COMPANY 未来をつくる会社」を発展させた「THE REGENERATIVE COMPANY AWARD 2023」にて、新しい未来をつくる8つの企業や団体のひとつとしてfor Citiesを選んで頂きました。Wiredにてインタビュー記事も掲載頂き、年に一度のWiredのカンファレンスにも登壇させて頂きました。
🎧 2023年のおすすめポッドキャスト
【#124】循環する茅葺を現代に引き継ぐ、相良育弥さん
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一度否定された昔からある知恵をどう現代にアップデートしていくか。株式会社KUSAKANMURI 代表、茅葺き職人の相良育弥さんにお話を伺いました。
【#119】『土木学会誌』に掲載されました!編集者の川口さんとおしゃべり
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『土木学会誌 2023年6月号』で我々の活動についてインタビューを掲載頂いたことをきっかけに、土木学会誌の編集者・川口暢子さんをゲストにお迎えし「土木」のセカイについて色々と聞いてみました。どこか距離を感じやすい「土木」はとても身近で公共性のあるものであること、また学会誌というものについてもとても興味深いおしゃべりが繰り広げられました。
【#108】今日は、夜遊びを考える会 / 野毛・ナイロビ・江戸・ナイトタイムエコノミー
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「夜遊び」をテーマに、Satoko Akuneをゲストに、夜の街の遊び方やおすすめの店、夜と街のデザイン、江戸の夜遊びまで、おしゃべりしました。
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今月も最後まで読んで頂きありがとうございました。コメントや意見など、お気軽にお寄せください。